「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」殺陣シーンで思ったこと

滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」DVD&Blu-ray発売おめでとうございます。

初見時に書けばよかったけど纏まらなかったので、このタイミングです。

 

*ただの剣道と居合の経験が少しだけあって、時代劇や舞台作品の殺陣が好きなだけの素人が、「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」殺陣シーンで思ったことをつらつら書くだけ。正しくないし、こんなこという人もいるんだーくらいで。

 

順番はあやふやな記憶で出演してきた順。違雨かもしれない。

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まさに「This is 嵐」

2020年1月9日、「This is 嵐」のリピート配信を見ました。

 

圧倒的な力と愛を感じた。パフォーマンスの素晴らしさはもちろんいうまでも無いので、あえて記載はしないが、個人的に強く感じた二点を忘れないようにメモしたい。

  •  「メッセージ性」
  • 「裾野の広げ方」

特に長いこと嵐を応援してきているわけじゃない人にも伝わる明確「メッセージ性」、圧倒的な「裾野の広げ方」がまるでマジシャンのようだな、と感じた2時間半だった。

 

メッセージ性


明らかにこれまでを応援してくれた人への感謝という一本筋を通したライブ。
歌詞のメッセージが全て愛と感謝に満ちていて、まさに「言葉では伝えきれない思いを歌に」を体現していた。
リリース時はそのような意図はない楽曲だったかもしれないけど、今聞いたら全てが「嵐からファンへの、関わったすべての人への感謝」を表す曲に聞こえてくる。そう聞こえるのは、楽曲の力なのか、「嵐」というアイドルの力なのか、ただのわたしの思い込みなのか、それ以外なのかはわからないけれども、にわかでも「全てが感謝の気持ち」に聞こえる楽曲でライブを構成できる嵐の力に震えた。

 

 

圧倒的な裾野の広げ方


ネトフリの番組を途中までしか見ていない中途半端な状態だけど、二つの意味でこのライブの「裾野の広げ方」がすごいなと思った。

 

 ライブパフォーマンスとしての裾野

アナログもデジタルも駆使した、いろんな「表現」が体現されていて、
「こんなことができる」「ここをこうすれば克服できる」っていうことが伝わってきた
素人目にも金がかかりそうなものはわかったし、かなり「稽古」がいりそうなものもあったけど、あらゆる可能性を示していたと思う。
「アイドルのライブ」というコンテンツだけでなく、日本の技術革新にも大きく影響を与えるんじゃないか…??
目に見えるだけでも、映像技術、視覚効果、AR、ファンの「限られたカメラ環境」をライブ会場に投影する技術、スイッチング、プロジェクションマッピング、「見せたい画」を見せるカメラパフォーマンス、モニターやカメラの小型化、自動制御化…
これまで世界における技術革新の最先端は軍事だったけど、彼らのような熱く、賢く、でもある意味無謀な夢が、いつか「エンターテイメント」のための技術革新を起こしてくれたら、本当に素敵なことだなあ…
さらに、エンタメ業界が苦しい今この状況においては、ここまで多くの関係者の「雇用環境」まで生み出している状況には本当に頭が上がらない。すごい。
ライブひとつで、ここまで未来の世界の可能性を広げられるなんて思っても見なかった。

 

アイドルを応援することの裾野

嵐は一旦その活動を休止するけれども、ジャニーズJr.だったり、まだまだ応援したい子がいたら応援してねって思いがあるような気がした。でもそれはもちろん嵐が嵐のファンに強制するような感じじゃないし、決して「嵐の嵐によるファンのためのライブ」を邪魔しない程度のものだったと思う。
でも、なんというかファンに「アイドルを応援する楽しさ」の余韻を、上手く残したような、そんなあったかい優しさを勝手に感じた。

でも、未来のことより何より、事前に注意事項を共有したり、振りを教えたり、最大限「嵐のファンとしての活動」を最後までさせてくれたライブだなって思った。周りのファンの方は寂しい、辛い思いを抱えながらも、本当にライブが楽しみって感じだったから。ファンの方も嵐の思いを受け取って、本当にその一瞬まで「嵐のファン」であることを楽しんでいるように見えた。だから、周りにはあまり「不完全燃焼感」が全面にある方はいなくて、皆さんが思い思いに「嵐との時間」を楽しんだからなのかな。そんなふうにリアルタイムに嵐と嵐のファンが互いの思いの共有をしている姿が美しいなって思った。

 

 

 

 

 

最後に、普通は「アイドルの終わり」って中々準備して迎えられるものではないと思っていて、(卒業システムはあくまで「アイドル本人」の「アイドルの終わり」かなって)大体の活動休止は直前で、唐突に終わりを告げられるものだと、そういうものだと思ってた。でも、こんなにも長い時間をかけて、一つの「完成された終わり」を迎える姿を見て、新しい「アイドル」のあり方を考えるきっかけにもなった。

 本当に嵐の皆さん、嵐のファンの皆さん、お疲れ様でした。素晴らしい世界をありがとう。